ソフトバンクは17日、熊本県を中心とした地震で携帯電話がつながりにくくなっていることを受けて、気球を使った携帯電話の基地局を災害の被災地で初めて投入した。
ソフトバンクによると、気球基地局を使うと、気球の周辺5~10キロメートルの範囲で同時に200人が、ソフトバンクや同社の格安スマホブランド、ワイモバイルの携帯電話で通話が可能になるという。
打ち上げたのは、福岡県八女市の国道442号沿いの高巣公園付近。福岡県から熊本県の阿蘇地方に向かう重要なルートで、携帯電話の通話が必要になると判断して場所を選定した。
ソフトバンクは東日本大震災で基地局が使えなくなった教訓から、平成25年6月に気球基地局を全国に配備していた。
ソフトバンクは同日、熊本地震の被災者向けにスマートフォンの速度制限を今月30日まで撤廃すると発表した。通常は3ギガ(ギガは10億)バイトまでなどの毎月のデータ通信量を超えると速度制限がかかるが、この制限を撤廃する。