【eco最前線を聞く】巻芯回収、マングローブ植樹支援 (2/2ページ)

2016.4.4 06:45

昨年5月、フィリピンのネグロス島でマングローブを植樹する現地の子供たち(ニチバン提供)

昨年5月、フィリピンのネグロス島でマングローブを植樹する現地の子供たち(ニチバン提供)【拡大】

 --プロジェクトの仕組みは

 「対象とする巻芯は幅20センチ、直径15センチ以内の粘着テープの紙製巻芯で、当社以外の製品も回収する。参加希望者は参加者シートに記入の上、参加者の負担で巻芯を郵送してもらう。学校などにはダイレクトメール(DM)で告知するほか、企業や医療機関などの得意先にも社員を通じて参加を呼びかけている。また、当社はJリーグのジェフユナイテッド市原・千葉、徳島ヴォルティスのオフィシャルサプライヤーであり、スポーツ用テーピングテープなどの巻芯回収でチームやファンの協力も得ている。環境教育の一環として当社のプロジェクトを活用している小学校もあり、地域の店舗などに回収ボックスを置いて何千個と回収しているケースもある」

 ◆「出前授業」を拡大

 --新たな取り組みは

 「昨年は回収に参加した小学校に当社の社員が出向き、リサイクル活動の重要性やマングローブの植樹が地球環境に果たす役割などについて児童らと一緒に考える『出前授業』を、トライアルとして3校で実施した。出前授業については今年から本格的に取り組み、十数校に広げる。これに伴い、授業内容についてもしっかりとしたコンテンツに仕上げていく。学校側からの反響もあり、確かな手応えを感じており、今後も継続して実施していく。プロジェクトを検討した当時は、10~20代にニチバンの知名度が落ちていたこともあり、プロジェクトを通じ小学生にニチバンを知ってもらうきっかけづくりになればという側面もあった。その点も含め、全国の小学校に重点を置きプロジェクトを推進していく」(鈴木伸男)

                   ◇

【プロフィル】酒井寛規

 さかい・ひろのり 同志社大商卒。1985年ニチバン入社。執行役員、取締役を経て、2015年6月から現職。54歳。福井県出身。

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