◆子供用設備を用意
子供用食器やミルク用さゆを提供。おむつ交換台や専用ごみ箱を設置する店舗もある。子供専用のミニマイクや塗り絵なども用意している。
カラオケ店は通常、夜に顧客が集中するが、新たなファン層を獲得して日中の稼働率を上げることを狙う。利用者からは「こまやかなサービスがうれしい」「安心して利用できる」といった声が寄せられるという。
広報担当者は「個室のため、小さな子供がいても、人目を気にせず、ゆっくり過ごせる。集客にも好影響が出ている」と話す。
カラオケ事業などを展開するコシダカ(東京)は、1人でカラオケができる専門店「ワンカラ」を始めた。現在は都内を中心に約10店舗を運営している。
これまでも1人で来店する客が全体の約2割いたことに着目。「おひとりさま」が心置きなくカラオケを楽しめるようにと専門店をつくった。プロ仕様のマイクや自分の声と音源を同時に聴けるヘッドホンを設置している。
事前に店に確認すれば防音の部屋で楽器の練習もできる。一部店舗では電子ドラムも設置。2015年9月からはインターネット電話「スカイプ」を利用した英会話学習サービスも開始した。広報担当者は「こうした取り組みで利用者数、売上高ともに拡大している」と話す。