このような“業の存続”に関わる事態を目前に、誰が悪いだの、言葉尻をつかまえての議論だの、責任論に拘泥することがどれだけむなしいことか。業界に関わるもの全てが協調し、市場を維持していくことに努めなければ、言い争う「場」そのものを失うことになりかねない。
今年は遊技産業の生き残りをかけた重要な1年となる。業界を挙げて、サスティナブルという視点を持ち、自律できる業界として、産業の新たなステージを切り開くことが求められている。
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【プロフィル】濱口理佳
はまぐち・りか 関西大学大学院文学研究科哲学専修博士課程前期課程修了。学生時代に朝日新聞でコラムニストデビュー。「インテリジェンスの提供」をコアにワールド・ワイズ・ジャパンを設立。2011年、有志と“LOGOSプロジェクト”を立ち上げた。