アサヒビールは6日、東京都内で2016年事業方針を発表した。それによると、今年のビール類の販売は前年比0.4%増の1億6150万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を見込む。15年は1.4%減の1億6080万ケースにとどまった。
今年の内訳はビールが2.3%増の1億850万ケース、第3のビールが1.3%増の3950万ケースと見通す。一方、発泡酒は15年に発売した新商品の効果が薄くなることから14.6%減の1350万ケースを見込む。新ブランドを投入するほか、主力ビールのスーパードライで桜をあしらったピンクのパッケージで包んだ春季限定商品を販売する。
また、第3のビール「クリアアサヒ」などを刷新し、消費者の購買意欲を喚起、拡販につなげる考えだ。
小路明善社長は「賃金格差の拡大、可処分所得の格差の拡大により、第3のビール市場は今後伸びる」とみており、ビールと第3のビールに資源を投下していく考えを明らかにした。