斬新な空間作りで倉庫を蘇生 イーソーコ総合研究所・出村亜希子社長 (3/4ページ)

2015.11.30 05:00

 イーソーコグループは若手に権限委譲しながらブランド力を高める戦略に力を入れている。必然的に出村さんの仕事ぶりに期待が集まるようになり、本人も「少しずつ(社長就任への)心づもりをしていった」。実は出村さん、入社後に「経営者志望」という意志を伝えており、会社と出村さんの思いがうまくマッチングする結果となった。

 首都圏のオフィスも倉庫と同様、玉突き現象が顕在化。中小のオフィスビルは、交通の利便性に優れているといった条件を武器に、リノベーションを積極的に進めていくとみられる。こうした物件との市場競争も激しくなるのは必至なだけに、出村社長の手腕に一段と注目が集まることになる。(伊藤俊祐)

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 ≪Q&A≫

 ■外部企業との連携が不可欠

 --これからの経営課題は

 「倉庫オフィスに対する潜在需要が大きい点を踏まえ、外部の企業と連携しながら新たな顧客層との接点を深めることだ。この考えに基づき、オフィスデザインを手掛けるCANUCH(カヌチ、東京都渋谷区)と提携した。倉庫オフィスを求めていても、物件の探し方が分からない人がまだまだ多い点を考慮。専用ウェブサイトを開設し、物件探しから設計デザイン、施工まで両社の強みを生かしたサービスをワンストップで提供する」

 --カヌチと組んだメリットは

 「カヌチは単にかっこいいデザインを追求するのではなく、オフィスのレイアウトや使いやすさといった機能性重視のデザイン戦略を展開している。デザインはこれまで、プロジェクトごとに外部に発注していたが、カヌチとの連携が強みとなって差別化を推進できると判断した」

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