ソフトバンクグループのロボット事業子会社ソフトバンクロボティクス(SBR)が、ヒト型ロボット「ペッパー」のアプリ開発を体験できる教室を来年1月から全国展開することが、25日わかった。プログラムしたアプリで、話したり手足を動かしたりできるペッパーの仕組みを体験してもらい、一般利用者向けの販売促進とアプリ開発者の発掘を図る。
来年1年間で、全国のペッパー所有者の自宅や大学などの公共施設計50カ所での開設を目指す。1月には9カ所で開催する。
SBRは、東京・秋葉原で行っている初心者向けアプリ開発講座のノウハウを生かす。すでに個人所有者から「プログラミングを教えたい」などの声が出ており、SBRは、こうした人たちに講座のノウハウを伝え、“認定講師”として教室を開いてもらう。
SBR関係者は、ピアノ教室の受講者が自宅でピアノを購入していることを例に挙げて、「ロボットが一家に一台という文化をつくりたい」と語る。
さらに、開発前のアプリの構想を利用者に投票してもらい、人気のあったアプリをペッパーに標準搭載する仕組みも来年1月から導入する。これにより、現在は大半がSBRの自社開発で行っているアプリの市場活性化も期待できる。
SBRは、法人利用者のアプリ開発にも注力している。現在、ソフトウエア会社など約200社を認定パートナーとして選定中で、法人利用者向けに認定アプリ開発会社を紹介する窓口を今月末に開設する。