日本マクドナルドが7日発表した7月の既存店売上高は前年同月比12.6%減と、18カ月連続でマイナスとなった。使用期限切れ鶏肉問題が昨年7月に発覚してから丸1年が経過しても、顧客離れを食い止められない窮地が改めて浮き彫りになった格好だ。かつての外食業界の「王者」は好転のきっかけをつかめず、苦しみもがいている。
7月の既存店の客数は9.3%減、客単価は3.6%減だった。既存店売上高の減少率は依然2桁のマイナスだったものの、6月まで7カ月続いた20%超の落ち込みからは縮小した。
もっとも昨年7月は鶏肉問題の発覚で売り上げが17.4%も急減しており、それでも前年同月比が2桁減となったのは、改善どころか深刻な事態といえる。