イオンモールカンボジア 開業1年、予想超す1500万人来場 矢島社長に聞く (2/3ページ)

2015.7.29 05:00

イオンモールプノンペンの開業1周年イベント。人気歌手のステージなどに多くの客が集まった=4日、プノンペン

イオンモールプノンペンの開業1周年イベント。人気歌手のステージなどに多くの客が集まった=4日、プノンペン【拡大】

  • 矢島誠社長

 --日系を含め10店舗以上が開業1年を待たずにモールから撤退している。原因として、価格設定が高いなど「プノンペンの消費者には早すぎたのでは」という指摘もあるが

 「私たちは、ただ売り場をテナントで埋めれば、それが成功だとは思っていない。そのテナントがイオンモールに入ることで、お客さまに、高感度、鮮度、安心、便利などさまざまな魅力を保証する責任がある。だから入居後も、テナントのみなさんとタッグを組んでお店を進化させることを目指す。それが場所貸しだけをする商業施設とは根本的に考え方の違うところだ。私たちはモール全体を成長させる責任を担っている。その観点から、テナントの入れ替えがあるのは、やむを得ない面もある。だから入れ替わる理由を、『高いから売れない』というのはあまりに短絡的な考え方だ。確かにカンボジア全体では貧富の格差や地域別に経済成長の格差がある。そんななか、プノンペンは異質で突出して成長が著しい。私たちがターゲットとするのはこれからさらに突出していこうとする多くのお客さまの層だ。今、中心的なお客さまの所得層は、世帯所得で月1000~2000ドル(約12万3140~24万6280円)の方々。開業前の調査では世帯所得が月400ドル以上のお客さまを想定していたが、それ以上の所得層が急増しているということだ」

 「私たちの仕事は、消費傾向を先取りすることが必要だ。いま売れているものを並べて安心するのではなく、購買力の向上、中間所得層の増加を視野に入れ、常に『次に売れるもの』を提示して消費を喚起することが、新興国に進出した私たちの使命でもある。今の嗜好(しこう)を満足させつつ、次の時代をにらみ、生活や文化を向上するような商品、サービス形態を提供できるブランドをそろえていきたいと考えている」

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