一昨年1000万人の大台を超えた訪日外国人は、昨年1300万人に達した。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には2000万人まで拡大することを目指している。日本が観光立国化するためには、外国人が日本を訪れた際の満足度を高める必要がある。そこで重要なのが、訪日の前後で便利に使えるガイドサービスだ。
6月18日、ぐるなびは、東急電鉄、東京メトロと共同で、訪日外国人向け観光情報サービスを構築することを発表した。3社は、16年春のサービス開始を目指し、東京の観光や食、イベントに関する情報をワンストップで提供できるサイトやオフラインのサービスを模索する。当初は7カ国語でスタートし、訪日外国人の利用料は無料の予定。
今後は、3社を中心にさまざまな企業とも事業を展開することを視野に入れている。すでに、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム、京成電鉄、京浜急行電鉄、全日本空輸、東京空港交通、東京都交通局、成田国際空港の7社の参画も決定している。
ぐるなびの創業者・代表取締役の滝久雄会長は「東京そして日本にはおいしい食事があり、美しい景観があり、見るべき歴史、世界でもっとも発達した鉄道ネットワークがある。東京の魅力や楽しみ方をより使いやすく案内することで外国人客にファンになっていただき、さらにリピーターになっていただき、インバウンドの拡大、観光産業の成長に貢献するというのが目指すところ」と述べた。