東芝と国際廃炉研究開発機構(IRID)は30日、東芝京浜事業所(横浜市鶴見区)で、東京電力福島第1原発2号機の格納容器の内部調査を行う小型ロボットを報道陣に公開した。7月に操作訓練を行い、8月中をめどに現場に投入する予定だ。
ロボットは約1年半かけて開発。前方と後方に調査用カメラがあり、LED(発光ダイオード)ライトなどを搭載する。2号機は溶融した燃料の一部が格納容器の底に落ちているとみられる。圧力容器の真下にある足場を走行用ベルトで移動し、落下物や損傷の有無などを調べる。
長さ54センチ、幅9センチ、高さ9センチの細長い形だが、格納容器内に入ると、後部がせり上がってサソリのような形となり、カメラで広範囲が撮影できるほか、転倒しても起き上がることができる。
1千シーベルト以上の被爆に耐えられ、毎時100シーベルト程度の放射線量でも10時間の作業が可能だという。