ホンダは17日、東京都港区のホテルで株主総会を開催した。広報部によると、冒頭、伊東孝紳社長が小型車「フィット」のリコール(回収・無償修理)やタカタのエアバッグ問題を念頭に「お客さまと株主の皆様に多大なご迷惑をおかけした」と陳謝した。
伊東氏は再発防止に向け、「各部門で品質保証体制の見直しや強化を実施し、品質改革担当役員を任命して新体制で対応を進めている」と述べた。
株主から社長交代の理由を質問された伊東氏は、後任社長の八郷隆弘専務執行役員ら新経営陣について「海外経験があり、現地の考え方や仕事のやり方を知っている」と説明した。
八郷氏は「ホンダの存在感をさらに高めたい」と抱負を述べた。
総会では、八郷氏ら取締役14人を選任する議案を賛成多数で可決。過去最多となる1899人の株主が出席し、所要時間は昨年を上回る2時間3分だった。