当初は、今年秋とされていた提供開始時期が、今年3月時点で、今年夏へと変更。それが7月29日と、夏の早い時期になったことで、メーカーの生産体制が追いつかないといった事情もある。MSの発表によると、全世界でPCの新製品が用意されているのは96機種。日本でも、一部のショップ系PCメーカーや外資系PCメーカーが、7月29日に新製品を国内発売するとみられる。だが、市場全体で足並みをそろえる形ではないため、恒例となっているカウントダウン販売などのイベント開催は現時点では流動的だ。実施されない可能性の方が高い。
29日は、ウィンドウズ10の提供開始日ではあるものの、メーカーや販売店には売るものがないという状況。関連業界のMSへの視線が冷ややかになるのは無理もない。
また、14年4月のウィンドウズXPのサポート終了に伴い、空前のPC買い替えが発生し、現在は、その反動で需要が減っている。ユーザーの手元にあるのは新しいPCが多いうえ、ウィンドウズ7、8は、7月29日からの1年間、無償で10にアップグレードが可能。該当するユーザーに「PCを買い替える動機はほとんどないだろう」(メーカー関係者)。