テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の運営会社ユー・エス・ジェイが、米映画へのこだわりを捨てる戦略を加速させている。沖縄で建設を検討している新パークは自然をテーマにするといい、USJのジェラシック・パーク内で約100億円を投じて来春開業を目指すジェットコースターも独自の恐竜の世界観をテーマにする予定。昨夏開業の映画「ハリー・ポッター」の新エリアは好調が続くが、今後の投資は米映画依存から脱却し、集客力次第で判断する手法が定着してきた。(中山玲子)
沖縄は自然がテーマ
「大阪以外でも会社として大きく成長したい」
3月18日、ユー・エス・ジェイ本社で会見したグレン・ガンペル社長はこう述べ、沖縄県に新パーク建設を検討していることを初めて公式に認めた。
規模については「USJや東京ディズニーリゾートが『巨大』とすると『大きい』レベル」(ガンペル社長)と説明。開業時期や投資額は未定だが、地方のテーマパークとしては大規模な施設になりそうだ。肝心のテーマだが、「映画やテレビ(の番組)がベースでない」(ガンペル社長)とし、海など地元の自然を生かした内容を展開するとみられる。