ごはんやおかずを細工してキャラクターなどを作る「キャラ弁」や、密封できる透明なジャー(瓶)にごはんとおかずを層にして一緒に入れる「ジャー弁当」など、今お弁当がさまざまな進化をしている。
お弁当の定番であるおにぎりからも、にぎらないおにぎり「おにぎらず」が登場し話題を呼んでいる。おにぎらずは、全型ののりの真ん中にごはんと具材を乗せ、のりで包むだけ。簡単に作れるうえに、直接ごはんを触らないので手が汚れる煩わしさからも開放される。真ん中を包丁で切れば、サンドイッチのように断面が見えて華やかなのも特長だ。1990年に料理マンガで「5分でできる超簡単レシピ」として紹介されたものが、昨年の秋頃にレシピサイトで話題となり人気に火が付いた。忙しい朝のお弁当作りにも役立つため、現代の時短需要にマッチしていることもブームの理由といえそうだ。
メニューに加える飲食店も増えている。ぐるなびに掲載されているおにぎらずを提供する店舗数は、今年に入ってから約8倍となった。また、今年5月にぐるなびが実施したユーザーアンケートでは、おにぎらずを知っていると回答したのは65%、中でも女性は80%と高い割合となった。食べたことがあると回答したのは13%と、認知度に比べて低い結果となったが、食べたことがない人のうち76%が食べてみたいと回答した。その高い興味度から、今後は外食業界でも盛り上がりを見せそうだ。