KDDIが12日発表した2015年3月期の連結決算は、営業利益が前期比11・8%増の7412億円となった。2年連続の2けた増となり、6390億円だったNTTドコモを初めて超えた。売上高は前期比5・5%増の4兆5731億円で、営業利益、売上高とも過去最高を更新した。
この結果、携帯電話3社の営業利益については、ソフトバンクが14年3月期の1兆770億円に続き、15年3月期も9827億円と2社に大差をつけてトップとなった。2位がKDDIで、ドコモは初の3位に転落した。
KDDIの15年3月期決算は、販売比率54%に達したスマートフォンが牽引し、純増数が295万件に達したほか、1人当たり収入も30円増の4230円と上昇に転じて収益を押し上げた。
経常利益は7524億円(13・5%増)、最終利益は4279(32・9%増)だった。
2016年3月期業績予想は売上高が4兆4000億円、営業利益が8200億円、最終利益4900億円とした。