JR西日本と共同出資した三越伊勢丹の運営会社は債務超過に陥り、ほどなく売り場を約6割縮小し、店名から三越伊勢丹を外すなど事実上の撤退を決めた。業界関係者は「呉服や美術品に強い三越と、ファッションに強い伊勢丹のいいとこ取りを狙ったが、中途半端になった」と指摘する。
捲土(けんど)重来を期すイーレは百貨店の縮小で空いたスペースに話題性の高い専門店を導入し、「百貨店と専門店の融合」を掲げて再起を図る。そんなイーレとルクアの年間売上高目標は三越伊勢丹時代の売上高の約2割増の770億円とハードルは低くない。
グランフロントは開業2年を待たずに来場者1億人を突破、専門店街の売上高も2年連続で400億円の目標を上回るなど勢いは持続している。