消防車メーカーのモリタホールディングスは24日、水ではなく、窒素濃度を高めた気体で消火する消防車のミニチュアモデル「ハボット ミニ」を発表した。6月にドイツで行われる世界最大級の消防防災展に出展する。
「ハボット ミニ」は全長85センチ、重さは50キロ。手で押して動かす。車両前方からホースを突き出して実際の消火もできる。現時点で市販の予定はないという。
日本原燃に昨年納入した世界初の消防車「ミラクル エヌセブン」をベースに開発した。空気から酸素を除去して窒素濃度を高めた気体を放出し、消火するシステムを採用している。
消火時の水の被害が懸念される美術館などでの利用が想定される。