携帯電話各社の競争が、キャッシュバックから割引へ転換する中、ソフトバンクが打ち出した「家族の学割」が注目されている。家族3人で、子供が小学生で加入したケースを試算すると、25歳までに100万円相当がお得になる見込み。キーワードは「家族」で「長期間」だ。
「卒業、入学の季節を迎え、思い切った割引を提供することにしました」
3月中旬、同社の宮本雅樹プロダクトマーケティング戦略部長は新サービスへの意気込みをアピールした。
「家族の学割」サービスは、子供が25歳まで家族全員を対象に継続的に1人月1620円相当(税込み、データ1ギガバイトを1080円と計算)適用される。
家族3人で、子供が小学校高学年の9歳で加入したケースを試算すると、年間は約5万8320円。25歳までの17年間に総額は計約99万1440円に上る。
幼い年齢から携帯電話を持たせたり、兄弟がいてサービス対象期間が長かったりする場合を試算すると、20年間で総額約116万6400円、25年間で約145万8000円にも。宮本部長は「携帯電話契約のきっかけを調査、分析すると、子供が親に頼む傾向があった。学割で親御さんの負担を減らしたかった」と導入の理由を語る。
加えて、3月から新たに開始したのが、自宅の固定通信(光回線サービス)と携帯電話のセット割引。