そのハリポタエリア開業後の7月以降は毎月、過去最高の入場者数が続く。1月12日には26年度の入場者数が1千万人を超えた。入場者数は年度として最速ペースで増え続けており、開業初年度(13年度)に記録した過去最高の1102万人を超える見通しだ。
最大の収益源であるチケット収入が増え続けていることから投資回収は順調に進んでいるとみられる。
またハリポタエリアでは「バタービール」や「百味ビーンズ」といった商品も人気で、物販やレストランでの飲食なども好調。こうしたなか、USJはさらに強気の価格戦略で値上げし、回収スピードをさらに早めている。
世界水準からは低い
「日本のテーマパークの入場料は総じて、海外基準より低い」
かつて産経新聞の取材に対し、USJのマーケティング戦略を担うユー・エス・ジェイの森岡毅執行役員はこう語ったことがある。