年間入場者数で過去最高を13年ぶりに更新する見通しとなったUSJ。原動力である「ハリー・ポッター」のエリア開業から今月15日で半年を迎え、大阪市の高級ホテルの稼働率が上がるなど経済効果も表れている。米投資銀行からの出資を受けて、経営危機から立ち直ってきたUSJは、早ければ今年秋の再上場を模索する段階に入っている。
JTB西日本によると、宿泊とセットとなったUSJの旅行商品が、昨年10月は前年同月比2・4倍(人数ベース)を記録した。今年1~3月も5割増が見込まれ、「人気はまだまだ続きそうだ」(同社)という。
ホテル稼働率も好調だ。帝国ホテル大阪(大阪市北区)では、新エリア開業から昨年末までの稼働率が前年同期比4・7ポイント増で推移した。USJに近いホテル近鉄ユニバーサル・シティでは客室単価が上昇。担当者は「予約のスピードが昨年より早くなっている」と手応えを感じている。