--海外事業の拡大に伴う国内への影響は
「現在、国内は20億円程度の売り上げがある。ベトナムでの売上高は3年後に5億円、5年後は10億円を目標に据えている。その時点でも国内事業の規模が変わらないように、海外工場と連携して利益を高めていきたい」
--ベトナムを進出先に選んだ理由は
「東南アジアへの進出を以前から検討してきた。その際、日本と同じ品質で作れるかを一番に考えた。ベトナムは人間性や宗教観などが日本人と近い。教育水準も高く、手先も器用で、日本のものづくりの考え方をきちんと理解してもらえると思った。何といっても、ベトナム人の素直な笑顔が気に入った」
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【プロフィル】十万幹雄
じゅうまん・みきお 日大芸術卒。1974年日本教育テレビ(現テレビ朝日)入社。84年神威産業入社、90年取締役。2001年1月から現職。高知県出身。