【本気の仕事講座】(38)花を基軸に日本文化発信 (2/2ページ)

2014.12.30 05:00

フラワーアレンジメントを通じて、海外に日本文化を発信したいと考える落合邦子さん(左)

フラワーアレンジメントを通じて、海外に日本文化を発信したいと考える落合邦子さん(左)【拡大】

 山梨県韮崎市穴山町で友人が町おこしをしていて参加した。里山の植物を使い、シャンソンに合わせてアレンジメントをするパフォーマンスや、里山の材料を使ったクリスマスアレンジメント教室も開催。また、千葉県長南町に都会から移り住んだ友人を訪ねるうちに、炭焼きや竹を使ったビジネスを興そうとしている方々と知り合った。竹を使ったフラワーディスプレーや華炭を有効活用し、里山と都会を結ぶ華炭ボックスアレンジを商品化した。これは創業支援金の審査をクリアし、経済産業省が企画する「クールジャパンマッチンググランプリ」出場枠を獲得した。この商品はパリの個展でフランス人にお披露目。日仏の橋渡しとなるクールジャパンのアイテムだ。「今後は日本文化の発信を和紙、着物、炭などとコラボしていきたい。来年の日産自動車賀詞交歓会では和紙を使ったディスプレーをします。2020年東京オリンピック、パラリンピックのビクトリーブーケのデザインを担当したい。パリで再度、花・和紙・炭を使って日本の美意識を表現するディスプレーも手掛けたい」。夢は広がる。

 ダーウィンの理論では、種はランダムな変異と自然淘汰(とうた)によって進化するが、あらゆる創造的ひらめきとは、頭の中にある既存の発想や素材をつなぎ合わせる能力に他ならない。より多くのつながりから新たなアイデアを創出する落合氏の組み合わせ進化から目が離せない。

                   ◇

【プロフィル】柴田明彦

 しばた・あきひこ 1959年、東京生まれ。亥年、乙女座、AB型。慶大法卒。83年電通入社、新聞局業務推進部長などを歴任し、2006年退社。一般社団法人「NS人財創造機構」を設立し、大学講義や講演会、研修を行う。14年に設立した「多様性工房」で、広報・宣伝や販売コンサルティングも手がける。著書は「ビジネスで活かす電通鬼十則」(朝日新書)ほか。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。