クルーズ市場には、訪日客数2000万人達成を目指す政府も注目。大型クルーズ船なら1便で数千人の訪日客をもたらす上、「地方創生」が叫ばれる中、乗客が買い物などをすれば寄港地を中心に地域経済への波及効果が見込めるためで、寄港受け入れの環境整備を急ぐ方針。
クルーズ船で日本に入国する外国人客数は13年度に18万人弱だったが、20年度には100万人に増やす計画で、増勢著しい訪日客数の上積みにつなげる。
昨年の世界のクルーズ人口2130万人に対し日本のシェアはわずか1.1%。それでも「日本は大きなマーケットとして拡大していくとの見方は多い」(JTB首都圏の生田亨社長)と伸びしろへの期待は大きい。