米デルは27日、フルハイビジョンの7倍の画素数となる27インチ「5K」液晶モニター「UP2715K」と、37インチの曲面液晶ワイドモニター「U3415W」を12月12日から日本国内で発売すると発表した。5K液晶モニターの商品化は米アップルが今年10月に搭載パソコン「iMac Retina」を一番乗りで発売、デルはこれに続く。米大手2社が先行する形となった。
ただアップルは現在は卓上型パソコンとしてのセット販売だけだが、デルはモニター単体での販売と売り方は異なる。
「UP2715K」は解像度が5120×2880ドットで、画素数約1470万ピクセル。4Kの約830万を大きく上回り、従来よりも高精細な映像を表現できる。反射を大きく抑えたガラス加工を全面に施し、見やすさにもこだわった。直販価格は19万9980円(税込み)。
一方のU3415Wは、34インチの大型液晶モニターで、横長に曲がっているのが大きな特徴だ。画面が利用者を覆う形となっており、臨場感のあるゲームや映画鑑賞などに適している。直販価格は10万9980円(同)。
デルのエンドユーザーコンピューティング事業統括本部の河田浩行ブランドマネージャーは「5K液晶モニターを先行投入することで、国内出荷のシェアトップを維持したい」と話す。同社は今後、一般消費者向けに加え、写真やデザインを専門に扱う企業にも積極的に販売する考えだ。