2014.11.11 06:07
ビール各社の外食への出資状況【拡大】
外食・居酒屋チェーン大手の業務用ビールの銘柄切り替えが急増している。ビールメーカーが出資や協賛金を提供することなどで、一気に変わる構図だ。国内ビール類の販売減が続く中、ビールの約半分を占める業務用での競争を優位に進めるためにはチェーン大手を奪取する意味は大きい。特にアサヒビールが相次いで奪取に成功しており、同業他社は巻き返しを狙っている。
今年2月、居酒屋「北海道」や焼き肉「牛角」を展開するコロワイドが、取引先を集めて東京都内で開いた賀詞交歓会。取引先代表のあいさつに、周囲はどよめいた。昨年まではサントリー酒類の関係者だったが、アサヒビールの平野伸一専務に変わったからだ。
昨年までコロワイドの各チェーンは、サントリーの「プレミアム・モルツ」をメーンとしていたが、今年からアサヒの「スーパードライ」に変更した。平野専務のあいさつは、コロワイドがアサヒに乗り換えたことの象徴といえる。