ソフトバンクは28日、インドのインターネット関連会社2社に総額約900億円を出資し、それぞれの筆頭株主になることで合意したと発表した。11月末までに出資する。ネット通販など成長余地の大きい分野でモバイルインターネット事業を推進し、株式上場で7兆円超の含み益を得たアリババに続く成長事業に育てたい考えだ。
出資するのは、1社がインドのネット通販サイト最大手スナップディール(ニューデリー)で、総額6億2700万ドル(約676億2800万円)。
もう1社はANIテクノロジーズ(通称オラ、ムンバイ)で、既存株主とともに総額2億1000万ドル(約226億5100万円)を出資する。
いずれも、戦略投資子会社のソフトバンクインターネット&メディア(SIMI)を通じて出資し、SIMIのニケシュ・アローラ最高経営責任者が両社の取締役に就任する。
スナップディールは2010年創業の新興企業。運営する通販サイトの登録ユーザー数は2500万人以上、加盟店数は5万件以上に上り、インド最大規模に急成長した。ソフトバンクの増資で得た資金は情報システムや物流網の増強などに充てる。