【物流イノベーション】日本郵便の挑戦(2-2) (1/4ページ)

2014.10.22 05:00

JP-WMSの指示書で行うピッキング(大阪北郵便局内)

JP-WMSの指示書で行うピッキング(大阪北郵便局内)【拡大】

  • 日本郵便近畿支社郵便事業本部法人営業部担当部長・中辻庸雄氏
  • エスアールジータカミヤ商事部リバース事業担当・竹内久記氏

 □ネット通販のニーズ捉える

 □物流ソリューション展開

 ■受注・出荷管理から配送までをワンストップ

 「これまでは物流分野では配送事業がメーンでしたが、民営化に伴い、3PLなどのロジスティクス事業まで手掛けることができるようになりました」と日本郵便が力を入れる新事業への進出について、日本郵便ソリューション企画部課長の下城弥生氏は説明する。物流ソリューション分野でターゲットとするのは、インターネットビジネスで利用が拡大する中堅通販事業者などだ。

 とくに日本郵便の強みを最大限に発揮することができる展開として2014年から提供を本格化させたのが物流ソリューションサービスだ。これは郵便局内の空きスペースに通販事業者の商品在庫を置き、注文に応じてピッキング、梱包、出荷、配達までを行うサービス。業者から届く商品の検品も行うので、通販事業者にとって迅速な配送だけでなく大幅な省力化が可能となる。

 郵便はトラック輸送が主力であり、主要駅近くの郵便局を拠点にするより高速道路のインターチェンジ付近に新たな郵便施設を設ける方が利便性は高い。このため日本郵便では郵便物流ネットワークの再編を進めている。一方、既存の郵便局では空きスペースが発生するため、その活用が課題となっていた。

 JR大阪駅のすぐ近くにある大阪北郵便局の5階は約3300平方メートルの広さがあり、以前はパレットなど輸送容器を保管しておくだけのスペースとなっていた。ここを通販事業者向けの倉庫に変身させ、物流ソリューションセンターとして物流ソリューションを展開することにした。「現在は4社で半分のスペースを使用しています。残りも数社に営業して今年度中には満杯になると手応えを感じています」と近畿支社の郵便事業本部法人営業部担当部長の中辻庸雄氏は順調な展開だという。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。