今回の主人公の本気度もやけどしそうに熱い。インテグリティエナジー代表取締役の北角強氏。太陽光発電、木質バイオマス発電事業を中心とした地域密着型の再生可能エネルギー事業の企画助成・推進運営、導入に関わるコンサルティングを生業に、幅広く活動している。
農業、産業、IT(情報技術)に次ぐ「第4の革命」ともいわれる再生可能エネルギー。北角氏は「再生可能エネルギーとは本質的に地域再生に連なるべきものだ」と語る。地域社会は、高齢化・過疎化・経済の衰退など課題が山積で、持続的に発展できるか否かの重要な岐路にたっている。地域の再生可能エネルギー資源を活用することで地域経済の発展と活性化に結びつけ、わが国のエネルギーシフトに貢献するプラットホーム形成を目指す。
未来はいつも、その可能性を信じた者によって創られてきた。今こそ、地域産学・自治体・民間非営利団体(NPO)・市民が連携し、その力を発揮することが求められている。
北角氏は陸軍軍人の児玉源太郎をロールモデルに掲げ、「男子の本懐」「男らしく正々堂々と大事を為(な)す」を胸に刻み邁進(まいしん)する。高松市出身で、自社を含む4社で2012年7月「うどん県電力」を設立。香川県内初の地域資本共同出資型の再生可能エネルギー発電事業を立ち上げた。
プレスリリースでは、至る所に本気度が炸裂(さくれつ)している。「我々は、地域ごとの自然特性、コミュニティー特性、地域活力を生かし、未来志向的で小規模分散型のエネルギー社会の実現に向けて、地元志本(資本)、地元志民(市民)、地元志金(資金)の自助努力に基づき…」「地域コミュニティーの世代継承性、持続可能性、域内循環性の向上を目指すと共に、地域社会の生業という生態系の継続的持続的発展のために微力ながら尽力する次第です」。紙面の都合で“檄文(げきぶん)”のようなリリース全文を紹介できないのが残念だ。