損害保険大手の損保ジャパンと日本興亜損害保険が1日合併し、新会社「損害保険ジャパン日本興亜」が発足した。単体の損保会社としては東京海上日動火災保険を抜き国内トップとなり、経営合理化を進めて収益力を高める狙い。海外事業などで先行する東京海上ホールディングス(HD)やMS&ADインシュアランスグループホールディングスを猛追する構えだが、首脳陣が目標に掲げる「サービス産業への進化」の成否が国内市場で生き残りの鍵を握る。
第1弾は運転診断
「120年余りの歴史ある2社が統合し、新たな歴史を踏み出す。核となる保険事業の枠を超え、さまざまな先進サービスを生み出していきたい」
1日開いた式典で挨拶に立った二宮(ふたみや)雅也社長はこう述べ、新体制への期待をにじませた。
持ち株会社の名称も同日、NKSJホールディングスから損保ジャパン日本興亜ホールディングスに変更した。