フクハラ社長 福原廣氏 インタビュー 新エネルギー「水素」への新たなる挑戦 (3/3ページ)

2014.8.22 05:00

 ■新エネルギーの時代は必ず来る

 --最後に今後の展望をお聞かせください

 「現時点では、あくまでも構想段階です。水素ガス発生装置によって得られる水素ガスの体積やガス圧などは、実証実験を重ねなければわかりません。今回発表した技術を実用化するにあたって、水素化ナトリウムの価格を含めたコスト面、高圧がかかる反応タンクの製造などの技術面など、越えなければいけないハードルはたくさんあります。それでも、世の中が水素エネルギー社会に向けて動き始めた今だからこそ、この技術を世に問うてみたい。ただ特許権を売ってもうけるのではなく、協業という形でフクハラとしても社会の進歩に貢献したい。そう考えて、この水素ガス発生装置の技術を進化させていこうと決意しています。トヨタ関係者も、『燃料電池自動車は長い長いチャレンジの始まり。10年、20年は覚悟している』と言っていますが、わたしもそれくらいの長いスパンでの挑戦だと思っています」

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【プロフィル】福原廣

 1941年生まれ。神奈川県出身。64年法政大学工学部卒。同年松岡ビンクス入社。71年福原製作所設立、代表取締役に就任。90年フクハラに社名変更。2001年黄綬褒章、12年旭日双光章受章。そのほか科学技術庁長官賞、中小企業庁長官奨励賞など多数。

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 <会社メモ>フクハラ

 本社:横浜市瀬谷区、(電)045・363・7373

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