グリーが13日発表した平成26年6月期の通期決算は、最終利益が前年同期比23・0%減の173億円となるなど、2期連続での減収減益となった。スマートフォン向けアプリのヒット作が減ったうえ、一昨年に「コンプガチャ」を廃止したことによる課金収入の伸び悩みが続いているなど、収益力低下も影響した。
売上高は17・5%減の1255億円、営業利益は28・0%減の350億円と、主要項目はすべてマイナスとなった。最終利益は25年6月期の53%減に続く大幅減益となっている。
今年度は「ネイティブゲームのヒットタイトル創出を最優先課題とする」としているが、中間期および通期の業績予想は見送った。第1四半期(7-9月期)は最終利益で前年同期比37・2%増の33億円を確保する計画だが、売上高、営業利益はともに減少を見込んでいる。