JR西日本は8月6日、外国人観光客や関西の地理に不案内な人に分かりやすい路線名をアルファベットで表す「路線記号」を導入し、路線をイメージカラーで表現する「ラインカラー」を拡充すると発表した。2014年度内に近畿エリアと広島エリアの各駅で路線図や案内表示板の取り換え作業を順次始める。
「路線記号」は、京都・大阪・神戸を結ぶ東海道線を「A」、大阪を一周する大阪環状線は環状運転の輪を意味する「O」とした。
ラインカラーは基本的に車体色と合わせるが、オレンジ色の車両が走る桜島線は環状線から分かれるので路線記号は「P」でラインカラーも紺色と“ミスマッチ”も生じている。
JR西日本は「同じ頭文字で始まる路線が複数あるため頭文字の採用を断念し、機械的にアルファベットを振った」と説明。担当者は「鉄道利用に不慣れな方にも定着していくよう努めていきたい」と話している。
路線記号とラインカラーは電車の行き先や種別を表示する「方向幕」にも活用する。関西空港行きの関空快速にはラインカラーの青色で「S」の文字、和歌山行きの紀州路快速にはオレンジ色で「R」の文字が入るという。