都外債、来春にも上場 東京プロボンド市場 英含め10億ドル調達 (2/2ページ)

2014.8.5 05:00

 具体的には来春にも都外債を上場し、両市場でそれぞれ米ドル建てで10億ドルの発行枠を登録(プログラム上場)。合計で10億ドルを調達できるまで機動的に外債を発行する方針だ。日本の企業・団体による東京プロボンド市場への外債上場は初めてとなる。

 2011年に設立された同市場は取引参加者をプロ投資家に限る一方、英語だけの情報開示を可能にするなど簡素化し、海外企業の使い勝手を高めた。また、海外企業が日本で円建て債券(サムライ債)を発行する場合、情報の翻訳料などに3000万円程度が必要とされるが、同市場では費用は最大1000万円程度で済むという。

 だが、認知度が低いことから、これまで同市場への上場は海外銀行のサムライ債など10件程度にとどまる。

 ただ、日本政策投資銀行は今春、同市場で最大1000億円の融資枠を設定。既にチリとマレーシアの銀行が発行したサムライ債に投資するなど活性化の兆しも見え始めた。

 都も、全国の自治体に融資する「地方公共団体金融機構」や首都圏の県・政令市などにも同市場での外債発行を呼びかける。都幹部は「プロボンド市場を世界にPRできる絶好のチャンス」としている。

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