富士フイルムホールディングス(HD)が発表した2014年4~6月期連結決算は、コンパクトデジタルカメラの販売減やフラットパネルディスプレー材料の需要低迷などが響き、売上高は減ったが、インスタントカメラ「チェキ」の販売好調などで収益性を改善して利益を伸ばし、減収増益とした。
売上高は前年同期比1・8%減の5583億円。営業利益は18・8%増の298億円、最終利益は、2・8%増の153億円となった。
4~6月期のデジカメ販売台数は、前年同期比で約半分となる68万台と大幅に減らした。しかし高級ミラーレス一眼デジカメ「Xシリーズ」の販売が堅調に推移するなど、単価の高い高級機種へのシフトがうまくいき、イメージング事業は黒字化した。
また、ヘルスケア事業では、超音波診断装置などの販売が海外で堅調に推移したほか、電子材料は幅広い製品が各地域で伸び、増益要因となった。