トヨタ自動車は29日、高級車ブランド「レクサス」の小型スポーツ用多目的車(SUV)「NX」を発売した。レクサスブランド初のターボエンジンを搭載し、都会を俊敏に駆け抜ける高い走行性能やSUVらしい力強さを兼ね備えた。
排気量2000ccの新開発ターボエンジンを搭載した「NX200t」は、低速域からの滑らかな加速感が特徴だ。一方、ハイブリッド車(HV)の「NX300h」は2500ccのガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせ、燃費性能は1リットル当たり21.0キロを実現した。
レクサスインターナショナルの開発責任者、加藤武明主査は同日の発表会で「環境時代の都市利用もこなせるスポーティーなSUVを目指した。最新技術を惜しみなく投入してきた自信作だ」と説明した。レクサスブランドには既に、より大型のSUV「RX」がある。今回、小型モデルを投入して、世界的に人気を集めているSUVのラインアップを充実させた。
今後は欧米や中国を含む世界80カ国以上で順次発売する。価格はNX200tが428万~518万円、NX300hが492万~582万円。月間販売目標は700台。