ファミリーマートは16日、店内で調理したおかずを常温パックし、レジ横のカウンターで販売すると発表した。7月8日から全国の1万700店で始める。調理済み食品を自宅で食べる「中食」の強化策。
ファミマの常温パックは、定番の空揚げなどに加え、専用商品の「砂肝」や「かきフライ」を追加する。今後、「肉団子や照り焼きチキンなどのおかずメニューを拡充する」(担当者)。今年度の店舗関連投資150億円のうち、約30億円を店内調理などに充てる計画で、戦略事業と位置づけている。
政府の成長戦略に女性の活用推進が盛り込まれるなど、女性の社会進出が進む中、女性が家庭で調理にかける時間や回数が減る可能性があるため、新たな商機ととらえて積極対応する。
ローソンやセブンーイレブン・ジャパンなど他のコンビニエンスストアのチェーンでも、同様の考え方で総菜、中食向け商品を強化している。