テレビドラマ「天下御免」などで味のある演技をみせた俳優、林隆三(はやし・りゅうぞう)さんが4日、腎不全のため死去した。70歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は長男、征生(まさお)氏。
東京都出身。俳優座養成所を15期生として卒業し、昭和42年、NHKミュージカル「ある愛の奇跡の物語」でデビュー。舞台「どん底」「美しきものの伝説」、テレビドラマ「天下御免」「国盗り物語」「夢千代日記」などに出演。52年に映画「竹山ひとり旅」で日本アカデミー賞主演男優賞、59年にフジテレビ「真夜中の匂い」でテレビ大賞・個人演技賞を受賞した。
俳優活動のかたわら、宮沢賢治童話の全国朗読公演も行っていた。