スーパー大手のイトーヨーカ堂がプライベートブランド(PB)の衣料品で、縫製を日本で行う「メード・イン・ジャパン」商品を強化することが分かった。15日に社長に就任した戸井和久氏が26日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じて明らかにした。日本の高い縫製技術を生かし、高付加価値商品として消費者にアピール。現在の2倍以上となる100億円規模の売り上げを目指す。
衣料品は人件費の安い中国や東南アジアでの製造が中心だが、ヨーカ堂は海外で製造した生地を国内で縫製する商品を増やす。海外で縫製する場合に比べ割高になるが「上質を求める消費者に受け入れられる」と判断した。
戸井氏は衣料事業部長として商品のSPA(製造小売り)化を進めるなど、同社の衣料品事業の再建に尽力。日本製の高付加価値商品の拡充により、カジュアル衣料の「ユニクロ」など専門店に流れた消費者を奪い返す狙いだ。