【挑む】久原本家・河邉哲司社長 「海外進出は使命」 食文化の輸出に意欲 (2/2ページ)

2014.5.22 05:00

 --アジア進出も見据える

 「早ければ2年後ぐらいに東南アジアへ出店する方向だ。詳細は決めていない」

 --3月には東京・日本橋で「茅乃舎」に加えて、野菜に着目し、サラダやドレッシングを販売する新ブランド店「HiBiNα(ヒビナ)」をオープンさせた

 「(オフィス街の)日本橋は土日に会社が休みで閑散としているので不安だったが、かなりにぎわっていて、うれしい誤算だ。客層も年配の方に偏るのではと思っていたが、意外と幅広い。日本橋は江戸の中心地で、文化を生み出してきた土地。海外進出を見据えているので、自分たちの存在を世界へ発信する上でも意味がある」

 --昨年、創業から120周年を迎えた

 「移り変わりが早い世の中なので、常に挑戦していないとすぐ駄目になる。2005年に茅乃舎だしを発売したのも、先行きへの危機感があったからだったが、今や会社にとって重要な商品に成長している。何もしないより、トライ・アンド・エラーの結果、うまくいかない方がはるかにまし。しかも資金的に余裕があるときでないと挑戦はできない」(井田通人)

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【プロフィル】河邉哲司

 かわべ・てつじ 福岡大商卒。1978年久原調味料(現久原本家食品)入社。96年10月から現職。59歳。福岡県出身。

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【グループ概要】久原本家

 ▽本社=福岡県久山町大字猪野1442

 ▽創業=1893年

 ▽従業員=約700人

 ▽事業内容=和風調味料や加工食品の製造、販売

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