三越伊勢丹ホールディングスは12日、世界的なファッションデザイナーである山本耀司氏が手がける新アクセサリーブランド「discord(ディスコード)」の先行販売を、伊勢丹新宿店で始めた。銀座三越では21日から、日本橋三越本店は28日から先行販売する。
バッグ、財布、スカーフといった高級アクセサリー分野では、欧米勢に押されているが、この新ブランドでは、メイドインジャパンの品質にこだわり、世界展開を図るコンセプトで作られた。
山本耀司氏は12日に記者会見し、「政府が進めているクールジャパンはアニメやキャラクターを優先している。しかし日本の高く、繊細なクリエーティブな感覚はもっと他の分野にもある」とアピールした。
今回バッグ、スカーフなど52商品を展開。トートバッグのタグに、新潟・燕三条の研磨職人が仕上げた鏡面プレートを使用したほか、「京都の友禅など、日本で伝統的な工芸の手法も活用している」(山本耀司氏)という。
税抜きの価格帯は、スカーフが2万~5万3千円、バッグが8万6千~23万8千円。