牛丼チェーン大手3社の4月の販売実績が7日出そろい、いずれも既存店売上高が前年同月比マイナスとなった。ただ各社とも、昨年行った値下げキャンペーンなどの反動が大きな要因で、消費税増税による価格改定の影響は限定的だとみられる。
「吉野家」の既存店売上高は3.3%減と7カ月ぶりのマイナス。昨年4月の値下げで販売を伸ばした反動が大きかった。今年4月は消費増税に伴い、値上げしたが、「客数は3月と比べあまり変わっておらず、影響は小さい」(吉野家ホールディングス広報)という。
ゼンショーホールディングスの「すき家」は売上高1.4%減、客数4.8%減。3社のうち唯一、牛丼並盛を値下げしたが、反動をカバーしきれなかった。
松屋フーズの「松屋」は売上高0.2%減、客数4.4%減だった。