モス、マックなど「朝食需要」に活路　顧客層拡大に本腰 (1/2ページ)

　消費税率の引き上げを前に、「朝食需要」の取り込みを強化する外食大手の動きが目立ってきた。ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは１２日、ショッピングセンターなどを除く全店舗で４月から開店時刻を午前７時に繰り上げると発表。牛丼やカフェのチェーンも朝食時間帯のメニューを充実させ、顧客層の幅を広げようと懸命だ。

　「社会全体が夜型から朝型にシフトしている」

　モスフードサービスの桜田厚社長は同日の会見で、午前７時開店の狙いをそう力説した。一部で先行実施していた早朝営業を、４月から全体の８割に当たる１１４０店舗に拡大。ライスバーガーと豚汁に漬物を組み合わせた新メニュー「朝御膳『鮭』」（４８０円）など９品を販売する。

　喫茶店のモーニングサービスなどをイメージし、早朝営業では「地域住民のコミュニケーションの場を目指したい」（桜田社長）という。団塊世代を中心にシニア客を伸ばし、年間１０億円の増収をもくろむ。

「すき家」は新機軸の朝食が好調