日本郵政は26日、総額1兆3000億円の設備投資などを柱とする2014年度からの3カ年中期経営計画を発表した。15年春以降の上場を目指しており、上場前に投資に踏み切り、郵便局の改修や情報システムの刷新などを行うことで、利用者に対するサービスを向上させ、収益力を強化する。
設備投資は3年間で、老朽化した郵便局舎の改修などに5500億円を投じるほか、情報システム刷新に4900億円を充てる。さらにシステムの高度化には1600億円投資する。グループ保有不動産の資産価値向上を目的とした不動産開発にも1000億円投資する。
これらの投資で経営基盤の強化を図り、中期経営計画最終年度の16年度に3500億円の連結最終利益を確保することを目指す。
西室泰三社長は都内で会見し、「郵便局を通じたトータル生活サポート企業となり、安定的に成長していく責務を果たす」と述べた。