八木亜希子さん初の著書「その気持ちを伝えるために」 人生のアドバイス披露 (2/2ページ)

2014.2.9 15:11

新人アナウンサー時代からの手帳を手に話す八木亜希子さん(寺河内美奈撮影)

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 これは現神奈川県知事で大学とフジの先輩でもある黒岩祐治氏から、フジ入社時に言われた言葉。「本当に嫌だったけど、顔と名前を覚えられた。今もなるべく続けています」。黒岩氏は手帳に一番多く登場する「言葉の主」でもある。

 結婚後に響いたのは、「ステキな夫婦になってはいけない」という作家の曽野綾子さんの言葉。「一時期『ステキな奥さん像』を一人で勝手に描いてしまい、自分で自分の首を絞めていた」と振り返る。

 アメリカの大学で心理学を学んだ際は、「自分の正当性を論理的に主張するより、感情を伝えた方が相手にも伝わるし、相手も申し訳ないと思うもの」という言葉に、目からうろこが落ちた。「理屈ではなく、感情を伝える」とメモした。

 一番印象深い言葉は、しかられて泣くことが多かった新人アナ時代、先輩から言われた「5年たったら、誰も何も言ってくれなくなる」だという。「この言葉があったからこそ、メモを取り始めた。この本の原点であり、アドバイスのありがたさが分かった」と理由を語った。

 印象的な言葉をメモした分厚い手帳は、25年分で5冊になる。現在はアドバイスを「する側」の立場にもなった八木さん。著書を通じて「働き始めたばかりの人や結婚した人、人生の転機を迎えている人に、自分の経験や考えたことを伝えることで参考にしてもらえたらうれしい」と話している。(本間英士)

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