【開発物語】サントリー酒類「-196℃ ストロングゼロ〈DRY〉」 (1/8ページ)

2014.1.13 05:00

マイナス196℃の液体窒素でレモンを凍らせる(右)。その後、専用機械で丸ごと粉砕してパウダー状(左)にする

マイナス196℃の液体窒素でレモンを凍らせる(右)。その後、専用機械で丸ごと粉砕してパウダー状(左)にする【拡大】

  • 昨年末に放映開始した「ー196℃ストロングゼロ〈DRY〉」の新CM。部下役の男性を連れた天海祐希さんは、食事と良く合う“ドライな飲み口”に満足の表情(サントリー酒類提供)
  • ストロングゼロの開発を担う井島隆信さんと川本憲良さん、神津早希さん(左から)。週1回集まり、試作品や既存品の改良について議論する=川崎市中原区のサントリー商品開発センター

 ■特許技術とマーケティング武器に

 ≪STORY≫

 少子高齢化などで縮小するアルコール市場で、右肩上がりの成長を続ける元気なジャンルがある。「RTD(Ready To Drink)」と呼ばれる缶チューハイやカクテルなどのことだ。サントリー酒類の「ストロングゼロ」シリーズは、独自の特許技術と時代の流れをつかむマーケティング力を両輪に、若い女性からビール党の中年男性まで幅広い消費者の心を“酔わせて”いる。

                   ◇

 CMの舞台は極彩色のビキニをまとった女性たちが陽気に踊るカーニバル。部下と取材に訪れた雑誌編集長役で女優の天海祐希さんが一口飲み、「甘くなくてうまーい!」と叫ぶ。

 昨年4月に発売された「-196℃ ストロングゼロ〈DRY〉」のCMは、消費者の嗜好(しこう)にストレートに訴えた。

 同製品はウオツカやラムにレモン、グレープフルーツ、ライムと3種のかんきつを使った缶チューハイ。発売3カ月で、サントリー酒類は年間販売計画を当初の2倍に上方修正した。

 「糖類ゼロの従来品『ストロングゼロ』でもまだ甘い、という方の声に正面から応えることで、ビール専門の“辛党”からも支持をいただいている」。マーケティング担当の井島隆信さん(35)は手応えを語る。

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