見栄えや高級感も
かつては高額なため、省エネ性と価格とのバランスが主に注目されたLED照明だが、住宅分野での普及で光の質や見栄えが求められるようになった。
新築住宅向けを求めるユーザーは近年、埋め込み式で天井がフラットになる「ダウンライト」や、隠れた光源の光を天井や壁にバウンドさせる間接照明を求めるケースが多いという。照明器具の出っ張りがない天井やソフトな光が醸し出す、高級感や落ち着いた雰囲気が人気の秘密だ。こうした機種はリビングや寝室などでの需要が高い。
埋め込み型はホテルなどで使用されてきたが「家庭向けでも需要があり、もはや商業用との区別はない」と、あるメーカーの担当者。コイズミ照明は8月、埋め込む穴の直径をコンパクト化しつつ明るいLED照明を商業施設向けなどに発売する一方、家庭向けでは来春までに埋め込み型を含む約500機種を投入する考えだ。