【スポーツｉ．】箱根駅伝、襷に託す大学経営 (3/3ページ)

　箱根駅伝が終われば、出願が本格化して、いよいよ受験シーズン到来である。

　正月返上で追い込みをはかる受験生をよそに、茶の間のテレビで箱根駅伝を観戦する親たちが「山上りで頑張った大学を受けてみたら」なんて、口を出す。それを素直に受け入れる受験生もいるらしい。

　２週間後に行われる９０回大会は史上４校目の学生駅伝３冠（出雲、全日本、箱根）に挑む駒大を中心に、王座奪還を目指す東洋大、２連覇にかける日体大を中心に優勝争いが繰り広げられる。

　母校の名誉のために走る選手たち。彼らがつなぐ襷には、さまざまな思いが込められている。箱根駅伝がスタートする日が待ち遠しく、つい、子供のように指折り数えてしまう。（津田俊樹）