【底流】花王、真の統合へカネボウに大なた 「白斑問題」転機となるか (1/5ページ)

2013.12.10 06:00

 花王が7年前に子会社化したカネボウ化粧品と、真の一体化へ向けた動きを加速している。化粧品としては一日の長があり、ブランド力も強いカネボウに対する遠慮から、これまで進められずにいた生産や研究の一体化を打ち出し、さらに販売部門の統合も視野に入れて、統合を推し進める。カネボウ再生に向けて花王が振るう大なたは、先送りされた改革の実現に向けた第一歩だ。

 買収後も独立性尊重

 「あっという間に完売しました」

 美白化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」問題も冷めやらぬ11月上旬、東京都内の百貨店担当者は、やや驚きをにじませてこう話した。この日は、カネボウの高級化粧品ブランド「ルナソル」のクリスマス限定商品の発売日。同店では午前中にすべて完売したという。

 花王の沢田道隆社長は、カネボウの化粧品の魅力について「他には出せないテイストのカラーなんです」と説明する。花王は「ソフィーナ」など独自の化粧品ブランドを持つ。

別の色を取り入れようと、花王はカネボウを傘下に収めた

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