東京ガスは、天然ガススタンドと併設するタイプの水素ステーションを東京都練馬区と、さいたま市に建設する計画を持つ。担当者は「人員が共通化でき、無駄な人件費を省くことができる」と狙いを話す。
LPガス最大手の岩谷産業は「15年までに全国20カ所で水素ステーションの建設を目指す」といい、圧縮機の内製化でコスト削減を図る構えだ。また、産業ガス大手の大陽日酸は費用を抑えた機器を取り入れた一体型ユニットの水素ステーションなどで建設費の半減を目指す。
FCVは米欧でも導入の動きが高まりつつあり、水素ステーションの国際市場もにらんで、関連業界の開発競争は今後激しくなりそうだ。(兼松康、宇野貴文)